ケーブルの塩化カルシウムによる劣化について

室内で使用される電子機機器などに使用される一般的なケーブルや、外で防犯カメラなどに使用されるケーブルは、物理的な圧力や化学物質などの環境による被害に強い傾向があります。それは、もともとの素材がそういった環境あるいは物理的な力に強いものであるからです。従って、室内で使用されるケーブルや、室外で使用されるケーブルが破損したり劣化したりすることは、あまりみられません。しかし、北陸地方や東北地方あるいは北海道といった雪国となると話は変わります。

今あげた北陸地方や東北地方・北海道地方ではケーブルが劣化しやすい傾向があるのです。では、何故雪国では劣化しやすいかについて、これからご説明をさせていただきます。雪国に住まわれた経験がない人は、あまり馴染みがないかもしれませんが、冬になると道路や敷地に雪が積もったり凍結したりします。そうなると車を駐車できなくなったり、車や人が通ることができなくなってしまいます。

場合によっては雪や氷の影響で転倒しケガをしてしまう恐れがあります。そういった危害を防ぐために、雪国では融雪剤をまき、雪をとかしたり氷を溶かしたりします。この融雪剤の成分の中には塩化カルシウムという成分が含まれています。この塩化カルシウムの成分が、カーブルの成分と化学変化を起こして劣化を引き起こしてしまうのです。

従って、雪国では塩化カルシウムによる被害が起こらないように、劣化を防ぐ成分のものが使用されているのです。

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