結束バンドとケーブルタイ

結束バンドと英語のケーブルタイ(CableTies)は同じ製品のことを言い、複数のケーブルを束ねる配線材料を指します。普通はプラスチック製のものを言い、これは一度結束すると取り外すことができません。しかし再結束が可能なリピートシリーズやパネル固定用結束バンドもあります。ケーブルタイはインシュロックと呼ばれることもあり、これはヘラマンタイトン株式会社の登録商標の呼び名をそのまま使っているのです。

ケーブルタイは日本では1960年代ごろからそれまでの紐結束に代わって、使用されるようになりました。その理由は樹脂の柔軟性で配線を締めやすく耐久性もあるからです。結束バンドで使用される材質は66ナイロンが一般的ですが、その他に46ナイロン、9Tナイロン、ふっ素樹脂、ポリプロピレンなどの材質もあります。最近では植物由来の樹脂の11ナイロンを主原料とした結束バンドを開発し、これは耐熱性や耐薬品性に優れているので太陽光発電システム施工用のケーブルタイとして用いられています。

ケーブルタイを選ぶ際は材質、サイズ、形状がいろいろあるので使用目的や場所に合うものを選んでください。結束バンドはインシュロック以外にタイラップと呼ばれる時もあり、タイラップはスイスに本社があるABB社の登録商標です。同社はヘラマンタイトン社ほどの世界的シェアは持っていませんが、1958年に初めてタイラップを発明し製品化して販売しているので、いまだに根強い人気があります。

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